最近銀行の残高を見て、ちょっとだけ利息がついていることに気づいたでしょうか?3月に入り、預金を集めるための金利競争が加速しています。

「貯金してても全然、利子ってつかない。大昔めっちゃついていたんですよ。その時代に戻ってほしいですね」
「高いに越したことはないって感じ」

物価高が続く中、ちょっと嬉しいお知らせ。私たちが銀行に預けているお金、預金につく利息がきょうから増えるのです。

三菱UFJ銀行とみずほ銀行ではきょうから、三井住友銀行は17日から、普通預金の金利をこれまでの0.1%から0.2%に引き上げます。

さらに、定期預金も。

例えば、▼1年ものの金利は0.125%から0.275%に。10年ものの金利はこれまで各社ばらばらでしたが、きょうからはそろって0.5%に引き上げられます。

「できれば金利が高いところに預けて、金利が低いところで借りたいですよね」

本格的に到来した“金利のある世界”。

銀行では貸し出しの原資になる預金を獲得しようと熾烈な金利競争が繰り広げられていますが、なかでも主戦場となっているのが、ネット銀行。

auじぶん銀行では今月1日以降に口座を開設した人を対象に、1年ものの定期預金の金利を年率1%に引き上げました。メガバンクの4倍近い金利水準で、開始からわずか3日ですが、すでに申し込みが増えているといいます。

auじぶん銀行 マーケティング企画部 藤田貴大 副部長
「メガバンクでも政策金利の引き上げを契機に、いろんなキャンペーン打たれていると。他社さんに負けないように、金利を設定させていただいている」

ただ、日銀は経済と物価が見通しどおり推移すれば、今後も利上げを進める方針を掲げていて、銀行の金利競争は今後、さらに激しくなると見られます。