■できる限り目立たせて、後続車に知らせる

高速道路で事故に遭ってしまった場合の対処方法を、改めて確認します。

【高速道路で事故 どうすれば?】
ハザードランプを点灯させ、路肩に停車
→夜間はヘッドライトなども使い可能な限り目立たせて“車がここにある”ということ知らせる

発炎筒、停止表示器材を後方に設置
車内に残っていると追突されたりして危ないので、乗員はすぐに安全な場所に避難する。後続車に十分注意して後方に停止表示器材を設置。

設置後はガードレールの外側など、安全な場所に避難
→なるべく緊急電話がある路肩側へ避難。前方だと後続車が事故を起こしたときに車や破片が飛ぶ可能性があるので、車より後方で待機

発生した故障・事故状況を通報
→路肩にある非常電話なども利用して、「110」、道路緊急ダイヤル「#9910」などに連絡

恵俊彰:
(今回は)午前0時過ぎの事故で、夜中で暗い。そういう場合、例えば携帯電話で明るくするとか、何か状況を周りに伝えることも必要ですね。

弁護士 八代英輝:
夜になって、他の車の集中力というのもかなり低下していると考えた方がいいと思うんですね。自分では見えてると思っていても、相手は意外と見つけてくれてないっていう状況は、簡単に生じやすいと思いますね

交通事故鑑定ラプター 中島博史所長:
今回、服装についてははっきりわからないんですけれども、結構ファッションとして黒であるとか紺であるとか、暗めの服装だったとすると本当に直前になるまで見えない可能性があります。私個人的には蛍光色と反射テープのついているタスキのようなものを各ドアのポケットに載せていまして、(高速道路で)夜外に出る時にはかけて出て、ということを心がけています。カーショップであるとか、ホームセンター等で容易に買えるものです。

■パニックでも“他の車がどちらから来るのか”を把握すること

恵俊彰:
車がコントロールできなくなった場合(そのまま停車)というのが非常に怖いですね。

交通事故鑑定ラプター 中島博史所長:
そうですね。今回の事故ですと、車がスピンしてしまって(車の頭が進行方向と)反対の方向を向いてしまった。
ここからは推測になってしまうんですけれども、車の後ろ側を自分たちの車の来た方向と思い、注意をしてしまったかもしれません。自分の車の後方(実際は進行方向)を見ていて「車が来ないな」と思って、追い越し車線側に行ってしまったらそこに車が来てしまった、というような状況も考えられます。
事故を起こしてしまったときは当然慌てますし、いろいろ頭の中いっぱいいっぱいになりがちですけれども、まずは車の位置と向きを確認して“他の車がどちらから来るのか”を把握することを、最初にしなくてはなりません。

(ひるおび 2022年10月11日放送より)