10月10日午前0時過ぎ、東名高速道路下りで単独事故で停止した乗用車から車道に出た男女2人が、後続車にはねられ死傷する事故がありました。
高速道路で事故を起こしてしまったらーー
“命を守る”ための行動を、専門家に聞きます。
■高速道路で事故 原則『路肩側の道路の外に退避』
恵俊彰:
高速道路上で事故を起こしてしまった場合、まず、どのように避難すればいいんでしょうか?
交通事故鑑定ラプター 中島博史所長:
原則としては、路肩側の道路の外に退避してほしいと思います。
高速道路の一般部分であれば1kmおきに、トンネルであれば200mおきに非常電話等がありますので、ガードレールを走行する車との間に挟んで自分を守るような感じで逃げてほしいです。
ただ、停止した位置によっては中央分離帯の方が近かったり、交通の状況によってそちらに逃げやすいということもあるので、まずは命を大事に、近い側のガードレールに退避するというのが最初の行動になると思います。
恵俊彰:
まず覚えておかなきゃいけないのは『路肩側に移動』する、そして連絡を必ず取るということ。
■中島氏「車の中での連絡はやめて」速やかに脱出を
コメンテーター トラウデン直美:
もし(高速道路で車が)止まってしまった時に、車の中で携帯電話で連絡するというのは良くないんですか?
交通事故鑑定ラプター 中島博史所長:
高速道路上で車が止まった場合には、まず速やかに脱出してほしいです。車が止まっている状態のところに後続車が衝突してしまうことがあります。
単独事故の後ですと、最初の事故で車に痛みが生じているところ、後続車両にぶつかられると、潰れやすかったり壊れやすかったりしますので、中に乗ったまま待っていると重大な結果に繋がりやすい。まずは命を守るために車から脱出して、路外に退避するというのが先で、通報はその後で構いません。