長野県佐久市で10年前、男子中学生が車にはねられ死亡した事故について、両親がひき逃げの罪で実刑判決が確定した受刑者の男の運転免許を取り消す行政処分を行うよう、警察に要望しました。

要望書を提出したのは、2015年に佐久市で起きた事故で当時中学3年生だった長男の樹生さんを亡くした、和田善光さんと真理さんです。

この事故の裁判は最高裁まで争われ、2月、運転していた男の救護義務違反=ひき逃げが認定され、懲役6か月の実刑判決が確定しました。

両親は2日、刑事罰だけでなく行政処分も行われるべきとして被告の運転免許をひき逃げをした場合の3年間取り消すよう、警察に求めました。

(和田真理さん)
「加害者に反省と更生の機会、道路交通社会の安全の確保をお願いしたと思っています」

要望は非公開で行われ、両親によりますと、警察は「前例がないため、検討する」などと応じたということです。