山林火災が長引くことで、岩手県大船渡市で盛んな漁業などへの影響も心配されています。
大船渡の魚市場では地元特産のワカメの取引が行われていましたが…。

(記者リポート)
「収穫の最盛期を迎えているワカメにも山火事による影響が出ていると言います」
出荷されたワカメの量はまばらです。

(市場関係者は)
「生産者の人が(被災した)綾里地区の人が多いからその人たちがみんな避難しているのでやっぱり水揚げないですよね」

漁業に携わる人たちが多い大船渡市。被災した漁業関係者が避難することで出荷量が大幅に減っているというのです。
実際、私たちが取材している最中にも火災の拡大から船とともに避難してきた漁業関係者に遭遇しました。

(漁業関係者は)
「本当は綾里だけど、赤崎に回したんだけど煙が見えているので危ないと思ってこっちに来ました。避難指示が出ているので、帰れないので大変です」

避難指示が解除されない限りは漁業にも力を入れることができないと嘆きます。観光業に、漁業への影響…。地元経済が逼迫の度合いを増していることからも山林火災の一刻も早い鎮圧が求められています。