宮崎市のこどものくにで撮影された映像ですが、続々と横切るのはサルの群れです。
去年の末から宮崎市・青島地域の住宅街や観光地エリアでは、サルの群れの目撃情報が相次いでいます。
宮崎市はサルを見つけた場合、近づかないよう注意を呼びかけています。

電線を渡る複数のサル。
去年12月の夕方、宮崎市のこどものくにの前の県道沿いで撮影された映像です。

また、こどものくにでも…

(宮崎交通 西久保竜蔵 青島・こどものくに開発部長)
「サルの群れがこちらの方にお越しになるという事象が数日発生しております」

こちらは、1月24日施設の入り口に設置された防犯カメラの映像。10匹のサルが次々に入り口付近を横切っていきます。

中には背中に子どもを乗せた親ザルまで。

(宮崎交通 西久保竜蔵 青島・こどものくに開発部長)
「私もサルと実際に対峙したことがあるんですけど、目が合うとキバを剥かれたりして向かってくるということがありましたので、かなり危険なことではあると思っています」

こどものくにでは、市の青島地域センターの指導を受けて、ロケット花火や爆竹、それに、おもちゃの銃を使ってサルを追い払うことにしています。

そして、青島神社の参道付近の土産物店でも…。

(青島で土産物店を営む女性)
「4、5匹とか群れであの辺を歩いて行ったりしているし、この辺をずっと歩いたり、奥に行ったりしている」

青島に住んでおよそ60年の女性は初めてサルの群れを見たと話します。

(青島で土産物店を営む女性)
「山の方で暑かったから、いろんなものが果物でもなんでも少ないでしょ。気候変動で食べ物がないのかなと思っています」

市の青島地域センターによりますと、これまで人に危害を加えるなどの被害はないということです。

ただ、サルのエサとなる生ごみや庭先の果樹などを適切に処分、管理してほしいとするほか、サルに会ったら目を合わせないよう注意を呼びかけています。

サルは元々、国道220号バイパス西側の山地に生息していたものが、人間の生活エリアに移動してきたとみられています。

サルと会ったら安易に近づいたり、エサをあげたりしないよう、注意しましょう。