南海トラフ地震への備えとして高知県南国市は避難所の衛生面の改善につなげようと2月、お湯が出る浄水装置を導入し、設置先の中学校で使い方を学ぶための実演会が行われました。
こちらが南国市が2月導入した浄水装置です。川の水などの浄水だけでなく温度設定もでき、シャワーや手洗いの際の生活用水として使用できます。

能登半島地震では避難所での生活で風呂に入れないなど衛生環境の悪化が課題となりました。南国市はこの課題を解消するため、高知市の企業から浄水装置4台を購入し、市内に4つある中学校に2月1台ずつ設置。このうちの1校の鳶ヶ池中学校で27日、浄水装置の使い方を学ぶ実演会が行われました。参加した自主防災組織のメンバーや学校の職員らが水源のプールから水を引き、お湯を出すまでの操作方法やメンテナンスについて学んでいました。

(南国市 平山耕三 市長)
「水道水の代わりに、この浄水した水を使えるということで、手も洗えますし、衛生面の向上になるということで災害関連死を抑制できる」


南国市は早ければ5月にもこの浄水装置を使った防災訓練を実施する方針です。