県内では、雪害事故が相次いで発生しています。
きのう午後、尾花沢市の体育施設で、屋根の雪下ろし作業を終えてはしごで降りようとした男性が、屋根からおよそ5メートル下の地面に転落し右腕の骨を折る大けがをしました。

警察によりますと、きのう午後4時ごろ、尾花沢市若葉町の尾花沢市文化体育施設で、武道館の屋根の雪下ろしを終え、はしごで降りようとした76歳の会社員の男性が屋根から地面に転落したということです。

男性は雪で足を滑らせ、およそ5メートルの高さから転落し、右腕の骨を折る大けがをしました。
警察によりますと除雪作業は9人で行っていて、一緒に作業をしていた従業員が男性の転落に気づき119番通報しました。
男性は事故当時、ヘルメットをしていましたが命綱はしていませんでした。

今シーズン、県内では雪害事故が多発しています。
おととい午前10時までの県のまとめでは、県内で106件の雪害事故が発生し、4人が死亡。102人が重軽傷を負っています。
内訳では転落が55件と最も多く、次いで除雪の時の転倒が23件、落雪が19件となっています。
県内は今後、最高気温が平年よりも高くなる日が多い予想です。

県では雪害事故が起こりやすい状況になっているとして、屋根の雪下ろしは必要性を十分に検討することや転落事故、落雪などに注意するよう呼びかけています。