父親と共謀して、駒ヶ根市の総合建設業「ヤマウラ」の子会社から9億円余りを横領した罪に問われた男に、27日、懲役7年の実刑判決が言い渡されました

判決を受けたのは、辰野町の36歳の会社役員の男です。

判決によりますと、男は、「ヤマウラ」の子会社の経理責任者だった父親と共謀して、子会社名義の銀行口座から、自身が経営する会社などにあわせて9億490万円を振り込み横領していました。

長野地方裁判所伊那支部の五味亮一(ごみ・りょういち)裁判官は、「被告が金銭を要求しなければ、父親が犯行に及ぶことはなく、被告は主導的立場にあった」などと指摘。

「犯情は極めて悪く、刑事責任は重大である」として、検察側の7年6か月の求刑に対し、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。

弁護側は控訴するか検討するとしています。