27日の新潟県内は3月下旬並みまで気温が上がったところもありました。週末はさらに温かくなり春の陽気となりそうです。
積雪が2メートルを超える湯沢町。北陸地方整備局と地元の建設会社は連日、雪崩パトロールを行っています。

雪崩が起きやすい道路脇の斜面を中心に雪崩の予兆となる雪割れや雪の塊がないかを双眼鏡などで調べ、除雪機が入れない斜面では除雪を行いました。

気温が上がり、雪が解け始める春先は積もった雪の層全体が滑り落ちる『全層雪崩』に注意が必要です。

【北陸地方整備局 長岡国道事務所 健名政博 出張所長】「あすから気温が上がる予報もありますし雪崩の予兆を見逃さないようにしっかりとパトロールをしていきたい」

県内の27日の最高気温は糸魚川市で11.7℃、長岡市 寺泊で11.1℃など、28の観測地点のうち10地点で10℃以上となり、3月下旬並みの気温となったところもありました。

【街の人は】「だいぶ気温も上がってきたので、雪に関しては安心しています。家の軒先とか屋根からの落雪が多いかもしれないので気を付けています」

県内では28日以降さらに気温が上がりそうです。28日は新潟市 中央区と上越市 高田で13℃、長岡市と佐渡市 相川で12℃まで上がると予想され、さらに土曜日は新潟市は13℃まで上がる見込みです。

一方で、最強・最長寒波の影響が各地で見られています。十日町市 松代地域では26日、雪の重みで建物が全壊しました。

25日に撮影された写真では建物の上に大量の雪が積もっていたのが分かります。

倒壊したのは大地の芸術祭の作品にもなっている空き家で、十日町市によりますとけが人はいないということです。

大雪が残る一方で心配される気温の上昇。春の雪解けまで雪への警戒が続きます。