兵庫県の斎藤元彦知事が内部告発された問題。真偽不明の文書や非公開の情報をNHK党の立花孝志氏に提供した日本維新の会の兵庫県議2人について、党は「除名」と「離党勧告」の処分にしました。

兵庫県の斎藤知事がパワハラ疑惑などで告発を受けた問題に絡み、岸口実県議は先月亡くなった元県議を「知事失職の黒幕」と名指しするなどした真偽不明の文書を、増山誠県議は非公開で行われた百条委員会の音声データを去年の知事選の期間中にNHK党の立花氏に提供したと認めています。

提供された情報は、いずれも斎藤知事の応援目的で出馬していた立花氏により、SNS上で公開・拡散されました。

兵庫維新の会は2人への対応を検討してきましたが、きょう、岸口県議を最も重い「除名」、増山県議を次に重い「離党勧告」の処分にすると発表しました。

兵庫維新の会 金子道仁 代表
「岸口県議は、公人の立場で他者への誹謗等が含まれる真偽不明の文書を、情報発信の意図のある第三者に渡したことの社会的な責任が重大。兵庫県議団や兵庫維新の会に無断で行ったことは、ガバナンスを揺るがす重大な行為であり、社会に与えた影響も大きく、日本維新の会に対する世間の信頼を失墜させる行為と判断しました。増山県議は議会人として法令順守意識が全く足りず、大きな問題だと考えます」

処分を受けて…

岸口実 県議
「私の当時の公的な立場を考えますと、やはりこれも致し方ない。党に対して処分の軽重、重いか軽いか、申し立てるつもりはありません」

増山誠 県議
「今回わたくしが行った行為については、本当に反省しています。(処分を)しっかりと受け止めて、反省していきたいと思います」

今後については2人とも無所属で活動していくということです。