列車が止まる訓練は、JR仙石線の上り列車が陸前富山(りくぜん・とみやま)駅付近を走行中、宮城県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。

乗客ら約180人は、緊急停止した列車から飛び降り、700メートル先にある高台の指定避難所に向かいました。

津波被害が予想される宮城県内の沿岸部で、JRが避難訓練を行うのは震災後11回目です。
津波到達は42分後の想定で、避難はおよそ13分で完了しました。
乗客の高校生
「避難をする場所がずれて時間をロスするところがあった。後ろからの声掛けで助けられた」
「周りをしっかり見ることに気を配った。今後は、周りがどういう状況なのか気にしていきたい」
JR東日本東北本部鉄道事業部 蓬田祐史 安全企画ユニットリーダー
「今はあおり型の訓練ということで、列車から降りてもらったら急げ、津波が来るぞ、ハリーアップということで、より早く、より高く、より遠くへ避難できるよう訴えかける訓練を継続している」

JR東日本では、東日本大震災を経験していない社員が4割を占めるということです。