松本パルコが、28日、40年余りの歴史に幕を下ろします。
1984年のオープンから中心市街地の核として、また、流行の発信地として親しまれてきました。
ほかにも大型店の閉店が相次ぐ中、松本の街は大きな転換点に立っています。


「いらっしゃいませ!」

閉店前最後の週末を迎えた22日の松本パルコ。

各売り場でのセールも最終盤を迎える中、3連休にあわせてイベントも開かれ、賑わいをみせていました。

松本パルコ 斉藤博一(さいとう・ひろかず)店長:
「今までのお客様のたくさんの思い出が詰まったビルとして、こうやって最後足を運んでいただけていると実感しています」

4階の一角に設けられているのは、買い物客が自由に書き込むことができるメッセージボードです。

メッセージ:
「高校のときパルコでカレシと初デート。楽しかったです」
メッセージ:
「青春時代、そばにあってくれてありがとう!」


壁に貼られた3000以上のメッセージには、パルコでの思い出や感謝の言葉があふれています。

来店者:
「高校のときから来てて、今は山梨に住んでいるんですけど、閉店っていうの聞いて家族で(来た)」

来店者:
「子どもの頃は母と家族と来たりして、少し大きくなって友達とも出かけたり、色んな人と来て思い出があるので、ちょっと本当に寂しくて、きょうも建物の写真とかもたくさん撮ったんですけれども」

来店者:
「お小遣いを貯めてお洋服とか買いに来ましたね。子どもができてからあまり来なくなっていた部分があったので、改めてきょう来たら、ちょっと寂しいし懐かしいですね」

来店者:
「お父さんとケーキとか食べたりした。さみしい」

松本パルコが誕生したのは、今から41年前の1984年。


有名ブランドの販売店が並び、時代をけん引するファッションビルとして、注目を集めました。

12年後の1996年には売り場を増床して、リニューアルオープン。

年間の売り上げは95億円とピークに達し、多くの買い物客で賑わいました。