■北朝鮮の「核実験」の可能性は?「核の使用条件」とは?


井上キャスター:
核実験についても見ていきます。韓国国防部は7回目の核実験について、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を準備していると報告しています。今月中旬から来月上旬あたりに核実験を行うのではないかというふうに言われている。


北朝鮮内では法律なるものを変えています。最後の手段として核兵器を使用することを基本的な原則とするということを明文化しました。


加えて核使用については全て金正恩総書記が決定権を持つということ、使用する条件については、核兵器などの攻撃が差し迫ったと自分たちが判断される場合など。国家に致命的な攻撃があった場合など、ということが法律上で明文化されました。
「核は絶対に放棄しない」というのが金正恩総書記、一貫した姿勢でもあるわけです。


日比キャスター:
実験の準備をしているという報告があったということですが、実際に可能性についてはどう見ていますか?

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
彼らがまだ核開発できてない核弾頭というのがあって、それがそのアメリカに届く核弾頭と、あとは戦術核ですね。小型の戦術核。こちらについてはまだ完成してないと見られています。ですからその核実験をやる可能性があります。

一方、日本に届くミサイルの核弾頭については既に配備に至っていると見られているので、我々としては核実験やるやらないに関わらず危険には備えていく必要があるということは言えます。

井上キャスター:
時期についてはどう分析されてますか?アメリカの中間選挙を終わった後じゃないかっていう専門家もいますけども。

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
あとは中国共産党のその党大会が10月16日にあるので、その後ではないかという見方もありますね。そういう意味で言うと10月から11月ぐらいにかけてというのは考えられると思います。

井上キャスター:
やはりそれらのイベントが終わった後という考え方ですね?

防衛省防衛研究所 高橋杉雄室長:
特に中国については例えば五輪なんかも気にしてますから、中国との関係はあるようには様には思います。アメリカとの関係をもしかしたら意図的に前に持ってくる可能性もあると思いますね。