日本人を含む多くの外国人が監禁されているとみられるミャンマーの特殊詐欺の拠点。タイの警察幹部は、拠点の一部に「日本の複数の犯罪グループが関与している」と明らかにしました。

ミャンマー側に燃料密輸横行か 詐欺拠点の映像を独自入手

川の中で懸命にドラム缶を運んでいるのは、タイ軍の兵士。

こちらも、大量のポリタンクをリレー方式で川から引き上げています。

ここは、川を挟んでミャンマーと接するタイの国境付近。兵士がミャンマー側へのガソリンの密輸を摘発しています。

今、ミャンマーの国境地帯にある特殊詐欺の拠点では、タイ側から送られていた電力や燃料の供給が停止され、川を渡って燃料を密輸する人が絶えないといいます。

記者
「こちらはタイのガソリンスタンドですが、ミャンマーのナンバープレートをつけた車が長蛇の列をなしています」

タイ側のガソリンスタンドには、ミャンマー側から越境して燃料を補給しにくる車が急増。さらに「闇取引」も横行しているとみられ、タイ当局は、これまでに20人あまりを拘束しています。

詐欺集団は燃料を密輸してまで、犯罪を続けているのでしょうか。

そのひとつ、「KKパーク」と呼ばれる大規模な詐欺拠点。私たちは、この「KKパーク」の敷地内で、1月に撮影された映像を独自に入手しました。

車で走っているのは、詐欺拠点の出入り口とみられる門の前。高い鉄柵で囲まれた敷地が続きます。

周辺には、トラックの姿や、建設に関連する施設もあり、今も開発が続けられているものとみられます。

撮影した建設業者の男性は、中では外国人が共同生活をしていたと話す一方で…

KKパークを撮影した男性
「中国人の幹部が入口を警備するためにミャンマー傭兵を雇い、中国人の警備員もいます」