2024年のパリオリンピック™に、7人制ラグビーの日本代表として出場した野口宜裕(のぐち・よしひろ)選手。
オリンピックの後、所属チームに戻って再出発した野口選手の新たな挑戦に密着しました。


「こんにちは」

ラグビーの練習場に自転車でやってきたのは野口宜裕選手・30歳。

「いつも自転車できます。早めに来てアップとかをやっています」


東京都出身の野口選手は、小学1年から中学3年まで長野市で暮らしました。

中学まではサッカー部でしたが、大阪の高校に進んで7人制ラグビーと出会うと日本の中心選手にまで成長。

2024年、夏のパリ、野口選手はオリンピックに初出場しました。

野口選手:
「オリンピックの日本代表は重みが違いましたし、多くの方々が応援してくれたのを知っていたので、なんとか結果にこだわってという思いでプレーしていました」

1次リーグ・サモアとの一戦では初トライを決めます。

しかし、奮闘むなしく日本は予選から5戦全敗。

最下位で大会を終えました。

野口選手:
「世界との差は広いのを痛感させられましたし、応援してくれた方々の期待に応えられなかったという申し訳ない気持ち」

オリンピックのあと、代表での活動を終えた野口選手は、所属チームに戻り、練習に励みます。

野口選手が所属するのは、埼玉県狭山市に拠点を置くセコムラガッツ。

創立から40年を迎えるチームは、今シーズンから国内最高峰の大会「リーグワン」に参入。

現在は3部に所属し、2部を目指して戦っています。

長らくチームを離れ、7人制に専念してプレーしてきた野口選手。


オリンピック後は、15人制に移行して再出発しました。

野口選手:
「今まで代表の方にコミットしてもいいよと会社の方が言ってくれていたので、今度はチームに少しでも還元できればいいなという思いで15人制に挑戦しようと思いました」

7人制と15人制ではルールは大きく変わらず、同じ大きさのフィールドでプレーをします。