兵庫県の斎藤知事をめぐる問題で、維新の県会議員3人が「非公開の音声データ」や「真偽が分からない文書」を立花孝志氏に提供したなどとして謝罪しました。影響は兵庫にとどまらず、夏の参院選に及ぶと懸念する声も出ています。

自らの行動に「本当に説明つかない」 維新の県議による情報漏洩

休憩を挟んで5時間半に及んだ会見。出席したのは日本維新の会の兵庫県議3人です。

いずれも去年失職した兵庫県の斎藤知事を応援する目的で知事選に出馬した立花孝志氏に、情報を提供したことが問題視されています。

白井孝明県議は立花氏に情報提供しようと電話で話したといいます。

日本維新の会 白井孝明 兵庫県議
「『白井さんにはもう聞くことはないんです、私の持っている情報で十分です』とおっしゃっていただいていたことは事実」

斎藤知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会の副委員長だった岸口実県議。百条委員会のメンバーで、先月死亡した竹内英明元県議を知事失職の黒幕などとする作成者不明の文書が立花氏に手渡された場に同席していました。

記者
「立花さんに会いに行かれた理由をもう一度説明していただけますか」

日本維新の会 岸口実 兵庫県議
「民間人である方からお声がけをいただいて会いに行った」

記者
「なんで民間人の方に声かけをもらうと、立花さんに会いに行くのか?」

岸口県議
「本当にそこは説明がつかないところでありますけれども、お誘いを受けて、その通りにお会いした」

記者
「『説明がつかない』や『軽率だった』という言葉では済まされない」

岸口県議
「何度も繰り返しになりますけど、本当に説明がつかないことであります」

百条委員会のメンバーだった増山誠県議は、去年10月に非公開で行われた片山元副知事の証人尋問を録音し、立花氏に提供。

告発者である元県民局長のプライベートな情報も含まれていましたが、立花氏によってSNSで拡散されました。

日本維新の会 増山誠 兵庫県議
「実は情報提供をしたときは、ここまで問題が大きくなるとは考えていなかった。会見の中で秘密会の情報をけっこうみなさん言っている状況があって『あ、これはいいのかな』と思いつつ見ていた」

録音データを流出させたのはルール違反だったと謝罪しましたが、百条委員会の他のメンバーが会見などで非公開情報に言及していたなどと主張しました。