詐欺拠点の“街”なぜできた? ミャンマーで日本人も監禁

小笠原亘キャスター:
ミャンマーの特殊詐欺拠点に日本人を含む1万人以上の外国人が監禁され、詐欺を強要されていたとみられる問題で新たな動きがありました。

“23日までの10日間で複数の詐欺拠点から6000人以上が解放。解放された外国人の中には日本人は含まれていないとみられる”とミャンマーメディアが「国境警備隊」の話として報じています。

特殊詐欺の拠点は「KKパーク」と呼ばれる一帯で、中国系の犯罪集団が支配し、ホテルや団地のような建物があり、庭付きの一戸建てには詐欺集団の中国人幹部が住んでいるとみられています。建物が並び、街のようになっていますが、類似の拠点がタイとの国境地帯に点在しているということです。

なぜ、大規模で“街”のような拠点ができたのでしょうか。ミャンマーでは2021年に軍事クーデターが発生し、戦闘激化で国境周辺が混乱していました。その際、多数の中国系犯罪集団が流れ込み、カジノ・ホテルの開発を装って詐欺拠点を築いたのではないかとみられています。