デマ拡散も、投開票日から2週間後に訂正

兵庫県知事選挙が告示された10月31日。
立花氏は政見放送で、亡くなった元県民局長に関するデマを突然口にした。

立花氏(2024知事選政見放送 / 10月31日収録)
「不倫ですよ!10人ですよ!10年間ですよ」

元県民局長の不倫相手が10人もいるという根拠のないデマ。
告示の日は立花氏が増山県議と会い、問題の音声データを提供された日だ。

立花氏(2024年10月31日 / YouTubeより)
「これが、僕が今日、秘密の場所のカラオケボックスでもらった音声です」

音声
「過去10年間に渡ります、複数の女性との…。」

この日までは、立花氏の発言は「不倫」にとどまっていた。

ところが、翌日の11月1日誰かからの情報提供で、元県民局長は「不同意性交をしていた」と表現が変わる。

立花氏(11月2日 / YouTubeライブより)
「不同意性交していた可能性が極めて高いんですよ」

立花氏(11月3日)
「(11月1日の電話について)連絡が来たんですよ。『立花さん、10年で10人、県庁の職員ばかりですよ』と来たんですよ。どう考えても犯罪でしょって。不同意性交罪とか」

そして立花氏はその情報提供者は、カラオケボックスで会った人物と同一人物だと話した。

立花氏(11月5日 / YouTubeライブより)
「カラオケ店の人から電話がありまして。おそらく権力をつかった本物のセクハラですよね。不同意性交じゃないかと疑惑がある」

カラオケボックスで会った人物。つまり、情報提供者は増山県議ではないのか。

これはX上で、斎藤氏の支持を示す「#さいとう元知事頑張れ」を含む投稿の数だ。
立花氏による元県民局長への中傷が「10人と不倫」「不同意性交をした」と過激になるにつれ、拡散されたことがわかる。

立花氏が、不同意性交がなかったと訂正したのは投開票日から2週間後だった。立花氏に“不同意性交”とのデマ情報を伝えたのは、増山県議なのかー。本人に聞いた。

村瀬健介キャスター(2月21日)
「元県民局長の不同意性交についての情報を『増山さんが情報提供した』と立花氏が説明していますけれども、その点はどう説明されますか」

増山県議
「・・・・・」

村瀬キャスター
「不同意性交だという情報を立花さんに提供した事実はありますか?増山さん?」

増山県議
「23日(維新の会見)にお話させていただきます」