「みんなが1つになって応援するのが日本を象徴している」

 シーズン終盤、クライマックスシリーズ進出をかけて戦いを続けていたタイガース。9月20日、トレバーさんの姿は甲子園にありました。2位の横浜DeNAベイスターズとの重要な一戦です。

 1回表、阪神はいきなり先制を許してしまいます。

 (トレバー・レイチュラさん)
 「甘かったな。まあでも大丈夫、大丈夫」

 その後は反撃の糸口を探ります。ところで、阪神タイガースの象徴と言えば熱狂的な応援ですが…。

 (トレバー・レイチュラさん)
 「気づいたんですけど、この3年間、声が出せないから新しい応援歌を覚えていないんですよ」

 徐々に緩和されているとはいえ、いまだにマスク。声を出しての応援ができない球場内。

 (トレバー・レイチュラさん)
 「みんなが1つになって、同じ気持ちで応援するのが、日本を象徴していると思います。(海外のように)早く日本も同じようになってほしいなと思いますね」

 8回裏、阪神は勝ち越しに成功して3対2に。なおも迎えるバッターは、トレバーさんのイチオシ・佐藤輝明選手。バットを折られながらも執念のタイムリーを放ち、点差を広げます。ところが喜びもつかの間、その後、投手陣が粘れず、終わってみれば4対5で逆転負け。