ミャンマーとタイの国境にある犯罪集団の拠点から、中国人が相次いで引き渡されていることについて中国外務省は「他国と集中的な取り締まりを行い、多くの拠点が排除された」と成果をアピールしました。

中国外務省 郭嘉昆 報道官
「中国はタイやミャンマーと協力して集中的な取り締まりを行い、多くのオンライン詐欺の拠点が排除され、容疑者が拘束された」

中国外務省の郭嘉昆報道官は会見で「最初に帰国した200人のほか、さらに多くの中国人が帰国することになる」と述べました。

中国のメディアによりますと、21日にはミャンマーから中国人300人が引き渡されたということです。

郭報道官は「他国と協力して国境を越えたオンライン詐欺や賭博に対処し、国民の生命や正当な権利と利益を保護していく決意である」と述べ、引き続き取り締まりに協力していく考えを示しました。

今年1月に中国人の男性俳優が特殊詐欺グループに監禁されていたことが大きく報じられて以降、中国政府は公安省の幹部をミャンマーに派遣するなど犯罪集団の摘発や監禁されている中国人の保護に本腰を入れ始めています。

今回、多くの中国人が犯罪に関わっている実態が明らかになったことから、中国政府としては取り締まりに協力している姿をアピールしたい考えです。