高知東部自動車道、南国安芸道路の高知龍馬空港ICから香南のいちICの区間が3月15日に開通します。渋滞緩和のほか、災害時の緊急輸送道路として期待されます。
3月15日に開通するのは高知東部自動車道「南国安芸道路」の高知龍馬空港ICから香南のいちICまでの3.5キロの区間です。舗装や区画線の整備はほぼ終わっていて開通にむけて、最終段階となる防護柵の整備が行われています。

高知東部自動車道はこれまでに高知JCTから高知龍馬空港IC、その先の香南のいちICから芸西西ICまでが開通していました。今回の開通により高知JCTから芸西西ICまでの27.5kmが高規格道路でつながることになります。香南市と南国市をつなぐ新物部川橋周辺は交通が集中したびたび渋滞が起きていました。今回の開通により、渋滞の緩和と所要時間の短縮が期待されています。また、この区間のおよそ1キロは4車線となっていて、高知東部自動車道では初となる追い越し車線が設けられています。

(土佐国道事務所 西森敬洋 建設監監督官)
「芸西西ICから高知市街地までは下道で行きますと、45分程度かかるという所が高規格道路を使いますと24分程度ということで、概ね半分程度短縮できると考えております。渋滞の緩和以外に、『災害に強い交通網』としての役割も期待されます」
県東部の主要道路国道55号は、南海トラフ地震による津波浸水想定区域を通っています。南国安芸道路は地上7メートルの高さがあり津波の遡上を防ぐ役割に加え、救急・救命活動や、救援物資の運搬を行う際の「緊急輸送道路」としても期待されています。また、地域住民の一時的な避難場所となる緊急避難施設も2カ所整備されています。

(土佐国道事務所 西森敬洋 建設監督官)
「3月15日開通ということで佳境になっております。概ね完成に近い所にきております。時間短縮・渋滞・緊急輸送道路としての機能がさらに拡大していくことを期待しております」
開通は3月15日です。2月23日には開通を記念したウォーキングイベントが予定されています。