全国大会での優勝や発案作品が県外に広がるなど今、大分県の高校生のSDGsへの取り組みが注目されています。
大分工業高校でSDGs活動を行なう12人の生徒。サッカー部やソフトテニス部に所属しながら「エネルギーをもてあます社会を変えたい」と「DAIKO水車プロジェクト」に取り組んでいます。


9月、全国から48校が参加して開催された「高校生SDGsコンテスト」で大分工業高校の活動報告が全国1位となる最優秀賞を獲得しました。
(山崎隼樹キャプテン)「今までいろんな苦労があった中、こういう大会で1位が取れたというのはとても嬉しくて達成感がありました」

暗い通学路を川の水流を動力に明るく照らしたいと製作した小型の水力発電。使用した部品にもSDGsな要素が


(山崎隼樹キャプテン)「使っている部品が学校の裏山でとった竹とか、ペットボトルなどはリサイクル品なので、地球にやさしいという点でSDGsに貢献しているのかなと思います」
また、開発の過程でアドバイスを求め、水力発電を行なっている地元企業や大学の識者などと積極的に連携した行動力もコンテストでは評価されました。

さらに、その後も実用化のため改善を重ねています。
(山崎隼樹キャプテン)「今、特許出願中なので詳しくは見せられませんが、水中でしか使えなかった水車を今度は地上に立てて使えるようにもなりました。
災害時の利用なども想定して幅広く活用できる小型の水力発電。その技術は、次の世代に引き継がれていきます。
(細石樹成・1年キャプテン)「脱炭素に向けて情報発信とものづくりを行ない小型水車が身近にあるような生活プランを提案していきたい」

2021年からSDGsの活動を積極的に行なっている大分工業高校。今後の取り組みにさらに注目です。
一方、大分商業高校もSDGsに力をいれています。

商業調査部がSDGs活動の一環で去年製作した「透明ごみ箱」。ゴミ箱の中身を「見える化」してゴミの分別を促し、減量にもつなげます。この取り組みをSNSで知った佐賀市役所の有志グループ代表が佐賀駅周辺での設置に向け、大分商業高校を訪れました。

(佐賀市役所美化活動ボランティアグループ 大串賢一代表)「高校生がSDGsゴミ問題に関心を持ってるということに非常に感銘を受けました。佐賀市民の皆さんにゴミ問題を考えるきっかけとしてもらいたい」

(大山夢莉部長)「私たちの取り組みが県外の方に知ってもらえたということで凄くうれしいし、ゴミ問題を解決する仲間が増えたので、それも良いことだなと思います」

大分の高校生が取り組むSDGs活動が全国で評価され、県外にも広がりをみせ始めています。
