■世界バレー 2次ラウンド最終戦 日本ーオランダ(日本時間9日・オランダ)

4年に1度、バレーボールの世界ナンバー1を決める世界バレー。ベスト8進出を決めている世界ランキング6位の女子日本代表は、同11位で開催国のオランダにセットカウント3ー0(25-23、25-23、25-21)でストレート勝ち。完全アウェーのなか、2次ラウンド最終戦を勝利で飾った。

スタメンはサーブ順に石川真佑(22)、山田二千華(22)、林琴奈(22)、井上愛里沙(27)、島村春世(30)、関菜々巳(23)、リベロ・福留慧美(24)。

2次ラウンド最終戦は開催国オランダとの対戦。日本は完全アウェーの中、石川、井上を中心に拾ってつなぐバレーで得点を重ねていった。井上が6得点、石川が4得点、島村が4得点とセッターの関が上手くボールを散らして第1セットは25-23と接戦をものにした。

第2セットはプエルトリコ戦でチーム最多の15得点を挙げた林を中心にゲームを組み立てた。序盤に林の連続得点でリズムをつかむと16-16の場面では林が指先で好レシーブし最後は井上が決めた。21‐19としたところで、右足首の捻挫でスタメンを外れた古賀紗理那(26)がリリーフサーバーとしてコートに。オランダのパワーのあるバックアタックに苦しめられたが最後も林が決め第2セットも25-23で日本が奪った。

第3セットは日本らしさを発揮、0-1の場面ではセッター関が指先で好レシーブを見せ、つないで得点を奪った。5-4の場面では石川がオランダのスパイクをしっかりレシーブ、そこから攻撃につなげ自ら決めた。拾ってつなぐバレーを見せて第3セットも25-21で奪い日本はセットカウント3-0のストレートでオランダに勝利した。

これで2次ラウンドの最終成績をプールE3位とした日本は、12日にベスト4進出、そして12年ぶりのメダル獲得をかけて、世界ランク2位のブラジルと対戦する。

「ここからが本当の戦いなのでオランダ戦は絶対に勝とうと。勝った勢いをもって次の高いハードルを頑張ろう」と話していたという眞鍋政義監督。「(きょうは)出足から選手がよく集中していた。ブラジルは世界3大大会でずっとメダルをとっているチームなのでそんな簡単に勝てないと思いますけど、一致団結して日本らしいバレーを」と次を見据えた。

チーム最多タイ、15得点を挙げた井上は「きょうの試合の勢いが次の試合につながるとみんなで話しながら戦っていた。この勢いでブラジルを倒しに行きたい」と話した。
同じくチーム最多タイの石川は「オフェンスでもディフェンスでもチームに貢献する。ブラジルにはチーム全員で勝ちにいきたい」と意気込んだ。

(写真中央は9日が誕生日の徳元幸人ディフェンスコーチ)

【日本の得点】
井上愛里沙 15点
石川真佑 15点
林琴奈 10点
島村春世 8点
山田二千華 5点
関菜々巳 5点