雪山で遭難した人を迅速に救け出すために必要な知識を深めようと、上山市できのう(19日)、冬山での救助訓練が行われました。

雪山で遭難しないために。入山する人も注意が必要です。

藤井響樹アナウンサー「標高1100メートルほどにある蔵王ライザスキー場に来ています。気温はマイナス10℃ほどで着込んでいても体力が奪われるような寒さです」

きのう上山市の蔵王坊平一帯で行われた救助訓練には、県警の山岳救助隊員や県の遭難対策協議会救助隊員などおよそ60人が参加しました。

訓練はこの日は標高1800メートルに要救助者がいる想定です。

山形県警察本部 地域課 氏家泰彦 次長「いかに迅速に現場まで行けるか。プラスこの低温状態での話なので低体温に陥っている方などがいるので、現場で発見してからいかに的確に容態を安定させたまま下ろしてくるかが大事なので」

隊員は、雪に埋まった人やものなどを、雪面に突き刺し捜索するプローブなどの使い方を確認したほか、こうした救助用の装備を背負い、雪山を登っていきます。

装備の重さは15キロから20キロあるため、現地にたどりつき、助け出すために必要な体力などを確かめることも目的のひとつです。