今季最長・最強寒波のピークは一旦超えましたが、新潟県内は22日から始まる3連休に再び警報級の大雪になるところもありそうです。豪雪地の住民も限界を迎え、この時期欠かせないあるものにも影響が出ています。

この時期、県外や海外から多くの観光客が訪れる湯沢町。

【台湾から】「きれいです」

【千葉から】「やっぱり雪景色いいですね」

観光客にとっては、珍しい雪景色ですが、地元住民は連日の大雪に限界を迎えています。
【住民は】「一晩でこのくらい降った。毎日多く降っちゃうとまいっちゃう」

【住民は】「2回かいて、今3回目…4回目。すっごく大変です。もう、そろそろ体力の限界」

湯沢町では午前9時までの24時間で、54センチの雪が降り、午後5時現在、積雪は2メートル85センチで、平年の2倍近くに。

このほか、津南町で3メートル65センチ、魚沼市 守門で3メートル31センチなど、山沿いを中心に積雪が増えています。

こちらの駐車場では前の日に停めた車が雪に覆われ駐車場から出られない状態に。

【長野県から】「『ここ除雪してくれないんだと思って』『あれ(除雪車が)どこ行っちゃったのかな』って」

こちらの住宅は屋根から落ちた雪が1階の窓ガラスまで押し寄せています。

【住民は】「(窓ガラスが)いつ割れるかわからない状態、毎日毎日雪との戦いですね」

連日降り続く雪は、今欠かせないあるものに影響も…
【住民は】「井戸水が枯れて水が出ない」

井戸水を利用している消雪パイプから水が出づらくなっているのです。

湯沢町によりますと、ここ1週間断続的に雪が降り続き、消雪パイプを稼働させたことで、井戸水が減ってるということです。

これまでに住民から10数件の問い合わせがきていて、除雪機を入れるなど対応を取っています。

【住民は】「(消雪パイプは)大事。生活道路の維持には」

【住民は】「水が出ないとどうしようもない。まあ、俺は雪は大嫌いですね」

21日夕方までの24時間に降ると予想される雪の量は、いずれも多いところで中越の山沿いで60センチ、中越の平地で30センチなどとなっています。

この寒波は土曜日から日曜日にかけて再びピークを迎える見込みで、警報級の大雪となる恐れもあろいます。気象台は土曜日から日曜日にかけて大雪による交通障害に注意・警戒を呼び掛けていま。