最大限に配慮した引っ越し

園内への立ち入りは飼育員など数人に限定。不安を与えないための最大限の配慮です。

この日は、ヒトミの引っ越し。カイセイは、けがの具合を考慮し、別の日に引っ越すことになりました。

柴田さん「基本的にヒトミのタイミングで箱に行くようにみんなで静かに待って、なるべく大きな音を立てないようにして、必要最低限のこと以外はしゃべることなく静かに待っていました」

ヒトミをのせたトラックはゆっくりと出発。職員たちは静かに見送りました。

柴田さん「(作業中は)安全に輸送することだけを意識していたので、いざトラックが出発すると、お別れだったんだな』と感じました」

熊本を出発した翌日、陸路700キロ余りを移動したヒトミは無事、大阪に到着。ゆっくりと降ろされる箱の隙間から縞模様が覗きます。

柴田さん「(ヒトミとカイセイは)名前を呼んだらこっちを向いたり、走ってきたりするので、(大阪で)元気にしている姿を見てみたい」

リニューアル後の動植物園『サバンナ構想』とは?

(スタジオ解説)

約5年後の2029年度の完成を目指す動植物園の『サバンナ構想』の完成イメージです。手前にライオン、奥にはキリンなどの草食動物が見えます。

間には「堀」がありますが、観覧エリアからは肉食獣と草食獣がまるで一緒にいるように見える仕掛けになっています。

――完成したらヒトミとカイセイは戻ってくる?

残念ながら、そこはまだ決まっていません。動植物園はリニューアル後にはシマウマはもちろん新たな動物も加えたいと考えています。