「寂しい気持ち抑え」姉弟最後の展示
展示最終日の早朝。翌日の引っ越しを目前にシマウマを輸送するための箱が届きました。

箱の重さは約400キロ。150キロを超えるシマウマ1頭がすっぽり入る大きさです。

飼育員の柴田勇己(しばたゆうき)さん(29)。シマウマを担当して4年、思い入れも人一倍です。
飼育員 柴田勇己さん「シマウマは臆病な性格をしているので、なるべく神経を使いながら。寂しい部分があるんですけど、いつもより余計にきれいにしようかなと思っています」
最後の清掃に取り掛かる柴田さん。しかし、その思いを直接伝えることはできません。

柴田さん「シマウマたちはとても神経質な動物で、なおかつあの2頭は初めての移動なので、安全に移動できるように私たちも配慮しながら」
シマウマに不安を与えないよう、寂しい気持ちを抑えいつも通りの飼育に徹します。

来園者「寂しくなりますね。写真に残しとこうかな」「えー、いなくなっちゃうんだ。ちょっと悲しい気持ち」「かわいいですよね、シマウマ。寂しいので戻って来てほしいです」

リニューアル前、熊本での最後の展示。オスのカイセイは脚のけがで見ることができませんでしたが、その分、ヒトミが最後まで来園者を楽しませてくれました。
そして迎えた引っ越し当日。