1月、東京で行われた全国の高校生による新たなビジネスプランを提案する大会で最優秀賞を受賞した宮城県農業高校の生徒2人が17日、村井知事に受賞を報告しました。

県庁を訪れたのは県農業高校3年の星碧虎(あおと)さん(18)と2年の庄司怜未さん(17)です。2人を含む県農業高校のチームは1月12日に東京で開かれた「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に出場。

プラスチックを使用しない環境に優しい肥料や稲作の中期に、この肥料を与える新たな栽培方法を開発し全国の農家に販売するプランを発表しました。その結果、肥料のコストを大幅に削減できる点などが評価され全国の536校、5151件の応募のなかから「最優秀賞」を受賞しました。

生徒の発表:
「課題だった肥料費はなんと78%削減、しかも労務費も62パーセント削減し、農業法人は年間で300万円の利益向上につながります」

県農業高校が、この大会で最優秀賞を受賞するのは2021年度以来2回目です。村井知事は「将来はぜひ農業に携わり、宮城、東北の農業に尽力してほしい」と述べました。

県農業高校・農業科3年星碧虎さん(18):
「いろいろな人にこの技術を広めることができたのが目指していたところだったので嬉しかった」
県農業高校・生活科2年庄司怜未さん(17):
「地道な作業を繰り返してやっと研究のデータを取ることができた。私たちの研究がたくさんの人に認められたと感じられたのがうれしかった」