ケア児めぐる事件相次ぐ『床ずれ放置』『人工呼吸器外し‥』
事件の背景には何があったのか、嶋田被告が住んでいた自宅周辺を取材すると、医療的ケア児を育てていることすら知らなかったと話す声が多く聞かれました。
(近所の人)「(Q痰の吸引が必要な子どもがいた?)いや、知らない。あんまり話したことない」
(近所の人)「主人は介護の車が来ているのを何回か見ているんですけど、私は見たことがなくて(Q(ケア児がいる)状況だと知らなかった?)ほとんど…うちですらわかっていなかったのでそんなに。みんな知らなかったんじゃないですか」
嶋田被告は周囲との交流もなく、孤独に医療的ケア児の娘と向き合っていたのでしょうか。
嶋田被告の逮捕に関する報道が出た去年11月、SNS上には、「なんとか誰かが相談できなかったんですかね?」「母親をそんな状態に追い込んだ社会の責任だろ?」などの書き込みが相次ぎました。
医療的ケア児をめぐる事件はその後も続きます。
去年11月には神戸市で、障がいで寝たきりの息子(中3)の床ずれを放置しけがをさせたとして母親が逮捕。今年1月には福岡市で、7歳の娘の人工呼吸器を外したとして母親が殺人の疑いで逮捕されました。母親は「娘と一緒に死ぬためだった」と、話していたといいます。