オリオールズの菅野智之(35)が日本時間17日、ビザ取得の影響で遅れていたが、チームの全体練習に初参加となった。
前日は時差ぼけで睡眠が取れずに体がきついと言っていたが、「昨日の方が全然寝られなくて、 今日の方が正直しんどいです。元から僕は時差ボケが結構しんどいので」と海外での順応の苦労を話した。
ウォーミングアップではメジャー昇格を狙うM.ボウマン(33)やL.スタウト(27)から積極的に話しかけられて、笑顔で会話する姿が見られた。キャッチボールはブルペン捕手を相手に約70mの距離まで伸ばして行い、最後は約18.44m(投手と捕手の距離)をセットポジションからやや強めに11球投げ込んだ。
さらに守備練習では右手中指の皮を気にする素振りも見せたが、メニューを全てこなした。練習中には今季、菅野と同じくFAでブレーブスから移籍してきたC.モートン(41)が何度も菅野に話しかける姿があった。「彼はすごい長いキャリアを戦ってきてお手本になる選手だと思うので、 彼の方からもいろんな質問をしてくれましたし、日本語を覚えたいから良いアプリを教えてくれなども言われました」と話し、「あそこまでのキャリアでそういう気持ちがあるっていうのは僕自身も嬉しいですし、 自分もなるべく英語を勉強して、しっかりコミュニケーショントレーニングをやっていければいいな」とワールドチャンピオン2度、メジャー18年目の大ベテランとの交流を語った。
明日18日にはブルペンを予定しているが「体調を見ながらにします。今日投げた感じだとちょっとどうなるかなと感じますけど、焦るのは一番良くないと思います。しっかり自分のペースを保ちながら、責任を持ってやっていきたい」と日本球界で3度のMVPを取った35歳のベテランは焦らず、調整を続けることを口にした。