秋冬ファッションの需要が高まるこの時期、原料費などの高騰で値上げする企業と価格を据え置く企業で売り方が分かれています。低価格化が浸透したファストファッション業界でさらにコストを切り詰める方法は多くはありません。
企業はラインアップで共通の素材を用いたり、生産拠点を統廃合したりする動きを加速させ“体力勝負”に向き合います。利益確保のためにセールを減らす企業もあります。
◆ユニクロ・しまむらは価格転嫁

気温が下がり街を歩く人も秋物の装いが増えて来ました。文化ファッション大学院大学・熊谷学教授は、新型コロナによる需要の落ち込みは「多少、戻している」と分析するものの「円安の影響は見通せない」と話します。

福岡市民「秋冬物は今から考えます、少しでも安ければありがたい」
今年の秋冬物の流行の兆しについて「きちっとした感じがポイント」と話すのはRKBで衣装を担当するスタイリストです。

酒見祐美さん「現代版のクラシカルコーデが流行するそれに伴い、ツイードやチェックのジャケットやボトム丈が長いスカートに合わせるが多い。ニットのベストにブラウスを重ねるコーディネートも増えている。きちっとした感じをどこかに入れると今どきのコーディネートになる」

女性も男性もおしゃれを楽しみたいところですが、気になるのが価格です。大手アパレルブランドのユニクロは原材料や物流費などの高騰を受けて、秋冬物の約2割の商品を値上げしました。定番のウルトラライトダウンは5990円→6990円に、フリースは1990円→2990円と1000円引き上げられました。
また、同じくデフレ経済で販売を伸ばしてきた「しまむら」も一部の商品を値上げしています。














