「人を傷つけてきた手で人を喜ばす」必要な人のために…1年かけ完成
そして、この日、約1年かけて作業した絵本の翻訳が終わりました。

10代の少年
「自分みたいな人でも人の役に立てるんだというのは思いますし、人を傷つけてきた手で人を喜ばすっていうのは、なんかすごいなとは思います。この絵本が好きって言ってもらいたいです。好きというか、いっぱい読んでもらいたいです」
「点字絵本」の完成から1か月後。少年の姿は千歳市内の点字図書室にありました。
自分が翻訳した絵本を、寄贈するために訪れたのです。

10代の少年
「喜んでもらえる顔を想像して作ったので、どうぞお役立てください」
招待されたのは図書室の利用者で、視覚障害のある菊池悦子さん。実際に絵本を読んでもらいました。
菊池悦子さん
「どれくらいかかったんですか?」
10代の少年
「少年院の中では、1年ぐらいかけて」
菊池悦子さん
「1年でこれだけの文章ができるんですか。相当、努力された結果ですよね。素晴らしいですね。私、何年もやっているけどここまでできない」

照れくさそうに、はにかむ少年。
10代の少年
「これからの進路的に福祉方面の仕事にいきたくて、やっぱり、そういった方々がいたときに、役に立てるふうになりたいなって」
菊池悦子さん
「待っている方がいらっしゃいますので、点訳者は少なくなってきていますので、ぜひぜひ福祉の方に関わっていただいて、私達にお力いただけたら、ありがたいです」
絵本は、寄贈先の点字図書室を通して全国の必要としている人に届けられます。














