視覚障害のある人でも、子どもに読み聞かせられるよう作られた絵本。文字は点字に翻訳され、絵も点線で表現されています。

この「点訳絵本」作りに、少年院で更生を目指す少年たちが取り組んでいます。作業を通じて、自分と向き合う”非行少年”に密着しました。

視覚障害ある人のための「絵本」翻訳したのは…

関東に住む女性。幼い頃に患った病気で全盲ですが、障害に負けず1歳7か月の男の子を夫と育てています。

女性
「やだやだ。ニャンコはどうしてる?もう我慢できないよーって」

この日は、絵本の読みきかせ。ただの絵本ではありません。

文字は「点字」に翻訳され、あくびをする男の子の表情や、イヌの絵も、触れただけでその形が分かるように凹凸に加工されています。

視覚障害のある人でも、指先で文字を読んだり、絵を感じたりすることができるのです。

女性
「(点字絵本の)数はそんなにないので。売っている本というのは、本当に数冊しかなくて。(子供より)私が喜ぶというか、あれば嬉しいなって。たぶん親の方がそういう気持ちなのだと思いますね」

この絵本は、ある少年たちが点字に翻訳したものなのです。