生徒の服装や頭髪を必要以上に規制する、いわゆる「ブラック校則」を見直す動きが全国的に広がっています。

岡山市南区の高校では、生徒会が主体となって校則の見直しを行っていて、このたび「新しい校則案」が発表されました。



(生徒会)
「好きな髪型や服装をすることでコンプレックスを克服し、自分に自信をもって過ごすことが、青春を充実させる要因の一つであることは間違いないからです」


新たな校則の意義について全校集会で訴えるのは、興陽高校の生徒会のメンバーです。「不合理」などとして全国的に見直しが進むブラック校則。興陽高校でも生徒会が主体となって4月から取り組んでいます。


8月には、県内の企業や弁護士などに意見を聞き、社会で求められる人物像と照らし合わせて新しい校則のあり方を考えました。

企業アンケートで最も評判が悪かった髪型「フェード」


「企業アンケートの結果で、『マッシュ(髪型・画像参照)』が『フェード(髪型・画像参照)』の次に印象が悪い髪型として多く選ばれていましたが-」

2番目に評判が悪かった「マッシュヘア」をどうする?


「その理由が『前髪で表情がよく見えないから』という意見が多かったため、『前髪さえきちんとしていれば問題ない』と判断しました」


興陽高校では生徒の約半数が就職するため、これまでの校則は就職試験にそのまま臨める服装や頭髪を基準としてきました。


一方で新しい校則案では
・メイクは自然なものであれば構わない
・男女で共通の頭髪基準にする
といった、ジェンダーなどにも配慮したものとしました。

(生徒は)
「私たち生徒の思いを込めたこの校則が認められたあかつきには、皆でこの校則を大切にしていきたいです」


「『女子はなぜズボンがダメなんだろう』と思っていたことがあります。男子と女子の壁が少しでも無くなればいいなと」


「いろいろ理不尽なことがあったので、これから期待していこうと」


(興陽高校生徒会執行部 大下隼ノ介さん)
「どこの学校でも、生徒が主体となって校則や決まりを考えられるようになれば、生活が充実するんじゃないかなと」


誰もが充実した学校生活を送ることが出来る校則を。興陽高校の生徒会では、全校生徒に新しい校則に関するアンケートを行った上で改定案をまとめ、今年中に学校へ校則の見直しを提案するということです。