家計に大きく関わる制度変更です。パートタイムやアルバイトで働く人たちにとって社会保険の加入に関係する年収130万円と106万円、2つの壁があります。10月から制度が変わったことで扶養を外れたり、仕事を減らしたりするなど働き方の見直しが大きな問題となっています。
◆最低賃金引き上げでも「収入が増えない」
10月から全都道府県で最低賃金が引き上げられました。全国平均は過去最大の引き上げ幅(31円増)となる「961円」、福岡県は30円増の「900円」となっています。※東京は1072円(31円増)
しかし、「最低賃金が引き上げられても、収入が増えない」という声も――。
◆もう少し稼ぎたくても「130万円の壁」
「働きたくても130万円の壁があると、ちょっとセーブしちゃうところがある。枠を超えないように調整しながら働いている」
いわゆる「130万円の壁」です。パートタイムで働く人は、給与収入が130万円を超えると配偶者の社会保険上の「扶養」から外れ、自ら社会保険に加入して保険料を納めなければなりません。したがって、130万円を超えないようにセーブするというのです。

「もっと働ければいいんですけど、(130万円の壁を)なくしてもらえれば。(Q.働きすぎた次の日は?)働くのやめようと」
「働いてほしいけど、金額の設定があるから、なかなかうまい具合にはいかないですね」
年収130万円の壁について政府は――。