高校進学のために島を離れる子どもたちを応援しようと、伊江島でブランド和牛を使用したご馳走が振る舞われました。

伊江島には高校がないため、中学校を卒業して高校に進学する子どもたちは4月から島を離れます。

生まれ育った島の味を忘れないでほしい。そんな願いを込めて、郷友会や畜産農家などが協力し、中学3年生49人に、伊江島のブランド和牛「緋桜(ひざくら)肉」が振る舞われました。

「クヮッチシャービラ!」(島の言葉で「いただきます」)

▼生徒たち
「とても美味しいです」
「口に入った瞬間口から消えるような。味が濃くて美味しいですね」
「伊江島の肉、って感じがします」

赤身の濃厚な旨みを味わえる緋桜肉はこの日のために13キロ用意され、1人あたり180グラムの大盤振る舞い。生徒たちは和牛100%のソーセージとビーフカレーを堪能しました。

伊江島で和牛を生産する畜産農家・内田大也さん


▼伊江島で和牛を生産する畜産農家・内田大也さん
「島の子どもたちに美味しく食べてもらうのが一番ありがたいことです」「辛いことがあったり厳しいことがあればまた伊江島に帰ってきて、伊江島で美味しいものをたくさん食べてまた力を蓄えて、また頑張りに行くぞと、そういう気持ちで頑張ってほしいですね」

お腹いっぱい牛肉を食べた生徒たちは…



▼前田旺楽さん
「感謝しかないですね。人が多いのにいっぱい作ってもらって感謝です」「素晴らしい会をやってもらったので、全員で合格して高校で楽しく親にも感謝しながら、(通いたい)という気持ちですね」

▼並里海音さん
「島のみんな、優しくて温かい場所だなと改めて思います」

▼友寄一椛さん
「これから受験とか不安なことがたくさんあるんですけど、もっと頑張ろうと思いました」

これから島を離れる生徒たちは地域への感謝とふるさとの味を心に刻んで飛躍を誓いました。(10日・伊江村で北部通信員 岸本幸平)

城山がそびえる伊江島