宮城県石巻市の小学校で、代々受け継いできた郷土芸能の「河南鹿嶋ばやし」を、
6年生から後輩に引き継ぐ伝承式が、14日行なわれました。

宮城県石巻市の広渕小学校で行なわれた「河南鹿嶋ばやし」の伝承式では、6年生35人が、1年間練習してきたお囃子を披露しました。

広渕地区に伝わる「河南鹿嶋ばやし」は、江戸時代にまん延した疫病を鎮めようと、笛や太鼓でお囃子を奏でたことが始まりとされています。

広渕小では、40年近く前から6年生が代々受け継いでいて、卒業が近づくと、5年生にばちやタスキを託します。

6年生リーダー 千葉朱虹さん:
「(5年生には)今まで通り美しくて、みんなに聞いてもらう時に素晴らしいなと思えるように演奏してもらえたらうれしい」

5年生リーダー 半澤篤知さん:
「400年以上続く伝統なのでちゃんと受け継げたのが良かった。次の5年生にも受け継いでもらえるようにこれから練習を頑張っていきたい」

伝統を受け継いだ5年生33人は、地元の春祭りや運動会などでの披露に向けて、これから練習を重ねます。