24時間どんな願いも聞き入れてくれるという伝統の祭り、甲府市の塩澤寺の「厄除地蔵尊大祭」が13日正午から始まりました。

小林由奈記者:
「今年も“厄地蔵さん”が始まりました。あちらには縁日の屋台がたくさん並んでいて、多くの人でにぎわっています」

甲府市湯村にある塩澤寺の「厄除け地蔵尊大祭」は江戸時代から続く祭りで、2月13日の正午から24時間だけ、本尊のひとつ「石造地蔵菩薩坐像」がどんな願いも聞き入れてくれると言い伝えられています。

13日は祭りが始まると同時に境内に大勢の人たちが訪れました。

Q. 何を持ってきましたか?
参拝客:
「お団子です。作ってこれないから、下のお店で買ってきました。年の数だけ丸いものを持ってくると、良いことがあるというので」

塩澤寺 佐藤実柾住職:
「繭玉といいまして、これは山梨の風習でどんど焼きという火にくべて願い事を叶えるという風習があり、それがいつのまにか木から餅が離れて、丸くなってしかも年の数だけという形で今うちの方に(言い伝えられている)というのがあります」

塩澤寺には丸いものを年の数だけ供えると厄を逃れられるという言い伝えがあり、参拝者は餅や賽銭を供え、無病息災を祈っていました。

参拝客:
「近所(湯村)で火災が連続して起きておりますので、日頃から火の注意などを心がけていきたいなとまた新たに思いました」

また今年は6年ぶりに寺の関係者らが歩きながら「散華」とよばれる厄除けの効能がある紙を配るお練り行列が行われました。

祭りは14日正午まで行われ、約4万人の参拝者を見込んでいます。
なお周辺は14日午後3時まで交通規制が行われます。