宮城県内で肥満傾向にある子どもの割合は、幼稚園から高校までほとんどの学年で全国平均を上回りました。こどもの肥満を予防するために、日常生活で気を付けることを管理栄養士に聞きました。

文部科学省は、毎年、全国の幼稚園児から高校生を対象に身長や体重、肥満の傾向などを調査しています。

宮城県内では、2024年度、163校が対象となりました。その結果、肥満度が20%以上の「肥満傾向」にある子どもの割合は、高3の男子と高1、高3の女子を除くそれぞれの学年で全国平均を上回りました。中でも、小5の女子は16.82%と全国で最も高くなりました。

子どもの肥満を予防するために家庭で注意することとは?管理栄養士で県栄養士会の千石祐子会長に聞きました。

宮城県栄養士会 千石祐子会長:
「(子どもの肥満に関しては)生活リズムが崩れていて夜遅くまで勉強やゲームをしていて、朝起きられなくて朝ご飯を抜いて学校に行く。育ち盛りなので3回の食事はきちんとあげてほしい。太り過ぎたなというときは、おやつの見直しかなと」

「おやつ」は、1日に必要な摂取カロリーの1割を目安に。小学校5年生であれば約200キロカロリー=プリンやまんじゅうなど。果物やせんべいなども良いということです。また、油の取りすぎに注意し、野菜を積極的に取ってほしいと話します。

県栄養士会 千石祐子会長:
「カット野菜や冷凍野菜を使った料理あとは、豚汁とか汁物もいいと思います。豚汁も肉も入り野菜も入るので、ご飯と豚汁でバランスよいです」

家族で食事を楽しむことも大切だと話します。

県栄養士会 千石祐子会長:
「これはダメ、あれはダメといわれると、ストレスになるので、野菜を食べるとお肌つるつるで美人になるよとか。楽しみながら、ゆっくりよくかんで食べて油を減らすのが、理想なのかな」