東北、北海道に比べ気温の高い雪が被害拡大

富山県内では大雪をもたらした最強寒波が過ぎ去ったあと、除雪中の事故が相次いでいます。

富山県によりますと13日までに人身被害が11市町村で確認されていて1人が死亡、31人が重軽傷を負いました。このうち落雪による事故では1人が重傷で5人が軽傷です。

また11日から12日にかけて富山市と魚津市で高齢女性2人が雪に埋もれた状態で見つかり死亡していて、警察は落雪による事故の可能性もあるとして調べています。

専門家は北陸の気象条件から寒波のピークが過ぎ、気温が上昇した時は、特に屋根からの「落雪」に注意が必要だと警鐘を鳴らします。

防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター 中村一樹センター長
「(北陸は)湿った重たい雪に変化していきやすい気象条件なんです。例えば東北、北海道と比べると、気温が高い状態で雪がそこにあるということになりますから、そうなると雪がどんどんしまってきて固くなって、水が入って濡れた重たい雪になりやすいということが特徴ですので、特に北陸のみなさんには落雪には注意していただきたいなと思います」