部屋は8畳 ビジネスホテルと変わらないシンプルな作り

全国にコンテナハウスを展開する業者に、中を見せてもらうと…

(柳瀬晴貴記者)
「普通の貨物コンテナのようです。ずらりと並んでいます。中はビジネスホテルのようです。シンプルな作りで、全く圧迫感を感じさせません」

8畳の空間に、ベットやデスク、シャワートイレなど、必要な設備が無駄なく配置されています。

(デベロップ広報 麻生川佳奈さん)
「断熱材が入っておりますので、暑さや寒さを防げるようになっている。コンテナハウスは客室が独立していますので、選手も自分の部屋のように、くつろげると思う」

さらに、このコンテナには最大の特徴が。

(担当者)
「客室の下にタイヤが付いているので、何かあった際には、移動することができる。“動くホテル”として運用できる」

トレーラーで牽引して、全国どこへでも移動させられるため、設営も簡単。アジア大会では、名古屋港ガーデンふ頭に運びこまれ、選手2000人を宿泊させる計画です。

(OCA調整委員会 タヤブ。イクラム副委員長)
「コンテナハウスはきっと普通のホテルより良くて、選手たちも満足いくと思っています」

これに加え、4000人収容のクルーズ船を金城ふ頭に停泊させます。

当初、市内のホテル借り上げも考えましたが、主催者のアジアオリンピック評議会から、選手同士の交流ができないと注文が。そのための苦肉の策ですが、選手村を新たに建設することを考えれば、大会費用が大幅に削減できると言います。

とはいえ新年度だけで、宿泊施設関連の予算は18億円。全体予算の見通しは、大阪万博並みの膨張を見せています。

アジア大会開催が、名古屋市にとっても“みのりあるもの”になるのかどうか、市長の政治手腕が問われます。