伝えることを仕事にしたい

三河主門さん
「限界集落論を唱えた大野晃先生が、高知大学でゼミの先生だった。地域社会学で限界集落を歩いてまわって、そこで、おじいさんおばあさんの話を聞きながら、ここでこんなことが起きてるというのをどう伝えるか、これはすごくやりがいがあるだろうなと思ったのが記者を目指した一つです」

伝えることを仕事にしたいと考え、マスコミ業界の試験を何社か受けた中、日本経済新聞社に入社。最初に担当したのは産業部だった。

三河主門さん
「日本経済新聞社 産業部の一つの重要な仕事というのは、企業の社長人事を抜きましょうということが言われていたんですよ。情報をとるために、どうすればその企業にくいこむことができるのかということを、常に考えながら取材をするという所がある」

その後、日経ビジネス編集部へ。あの有名人にも日本で初めて単独インタビューを行った。

三河主門さん
「日産とルノーが資本提携しますという時、カルロス・ゴーンが日本に来る、日産のCOOになるということで、日本で最初のインタビューをしました」

2007年からバンコク支局長として赴任。2006年9月のクーデター後から2010年まで続いたタイの政変を取材する。