チェチェン共和国首長『低出力の核使用』を示唆…ロシア国内では慎重の声

「カディロフ首長の発言は少し解釈が必要だと思います。核兵器の使用について言うのはやはり戦力で、ウクライナの前線で劣勢になっていますので、『核の脅し』をすることによって、ウクライナ軍の進軍を止める、そしてウクライナに支援するアメリカ、ヨーロッパの武器供与を抑える、現実的には抑止力としての発言が高いと思います。しかし、今後ロシア軍が厳しくなってくると(低出力の核使用の)可能性が高まってくる。想像もしたくないんですけども、カディロフ首長の発言というのが今出てきましたのでこれがどんどん核の脅しとしてやっているのか、もしくはその前兆としてやってるかっていう見極めが必要になってくると思います」
ーー今のところも抑止力のためだけで他にもやってくることがあるんじゃないかということですか?
「ロシア側の国防省の動きを見ていると、正規軍で戦おうとしてるんですね。例えばエネルギー・武器供与停止というカードを使って、欧州に揺さぶりをかける、もしくはテロなど他の作戦、核を使う前にまだまだ戦えるカードを持っているんですね。そして、そもそもロシアはウクライナを下に見ている。『ウクライナに核を使うのか』という保守派の発言があるんです。ですから(核を)使いにくい感じなのかなと。核をどこで使うのか、ウクライナの領土で使うんですけども、4州であれば、自国の領土になってしまいますので、(仮に使えば)放射能の影響も残りますし、果たしてどこで使うのかっていうことも考えないといけないですね。というのはやはり選択肢はないんじゃないかと現時点では思います」
(2022年10月5日MBSテレビ『よんチャンTV』より)














