たったひとりの女子プレイヤー

創部から72年の伝統を誇る佐沼高校ラグビー部。2024年6月に行われた宮城県高校総体では、絶対王者・仙台育英を破り、1988年以来の優勝を果たすなど宮城屈指の実力校です。

2022年、海選手は男子プレーヤーだけだったラグビー部に唯一の女子選手として入部。迷いはなかったんでしょうか。

木川選手:
自分の中で高校に入ったらラグビーをしないというのは、思っていなくて、高校にプラタナス(ジュニアチーム)の人が多くて、昔からずっと一緒にやってきた人たちがいっぱいいて、先輩もいたので、女子1人だけっていうのは、考えるところではあったんですけど、でもそれ以上に、この高校でラグビーをしたいっていう気持ちが大きかったです。

木川選手:
(男子選手にとって)女子と一緒にラグビーをする・コンタクト(接触)プレーをするというのは、たぶん普通はあんまりないことなので、最初は、どっちも遠慮しちゃったりしたんですけど。

木川選手:
どんどんやっていくにつれて、それは感じなくなりました。特別扱いとかはされたくなくて。当たり負けとかすると、やっぱり悔しかったです。