今後、商業施設が入る超高層ビルに建て替えられる予定です。大規模開発で新宿がどのようにかわるのでしょうか。
■新宿のシンボル的存在だった小田急百貨店へ別れを惜しむ

55年の歴史に幕がおろされたのは、小田急百貨店新宿店本館です。
全館営業開始は1967年、14階建ては当時の新宿で最も高い建物だったそうです。2つのビルを四角いアルミパネルで統一したモダンな外観が人気でした。
10月2日、新宿西口の再開発に伴い営業終了しましたが、“小田急LOVE YOU”を意味するイルミネーションが行われ、多くの方が訪れました。
恵俊彰
「新宿の小田急百貨店ね、子どもたちの制服を中学校に上がるときに買いに行きました。思い出があります」
弁護士・八代英輝
「子どもの頃、鉄道模型が好きだったんです。小田急のデパートの中には小田急線の鉄道模型が売ってたので、それを見に行く。ロマンスカーとか。何回も行きましたね」
■移転先は「新宿西口ハルク」

営業終了となった小田急百貨店新宿店本館は、今後新宿西口ハルクという建物に移転します。ただ、移転するお店は元々の2割に縮小され、全部が移転するわけではありません。
■小田急百貨店新宿店、移転先での取り扱い商品を限定

移転するのは、食品、化粧品、高級海外ブランドなど、働く女性をターゲットにしているお店です。婦人服・紳士服などのアパレルのお店は移転しないということです。
小田急百貨店新宿店 林幸一店長
「苦渋の決断。限られた面積ではお客様に満足していただく展開はできない」
新宿店で取り扱いが終了したアイテムは、今後オンラインでの販売を強化するということです。また、リモート接客サービスでは、お客さんが自宅からビデオ通話で接客を受けられるということです。
■小田急百貨店の跡地に高層ビル

今後、小田急百貨店新宿店本館の跡地には、高いビルが建ちます。完成予想図をみると東京都庁よりも高い超高層ビルに建て替えられ、オフィスや商業施設が入る予定です。完成予定は2029年ですが、このビルに小田急百貨店が入るかは未定だということです。
■モザイク通りも営業終了へ

1980年に開業した新宿西口と南口を繋ぐ「モザイク通り」も、2023年の3月25日で営業終了となります。
SNSでは「学生時代の初デートでイルミネーションを見た思い出の場所」「いろいろな服と感情でモザイク通りを通ってきた。ここを通るとたくさんのことを思い出す」という投稿がみられました。