“道マニアにとってたまらない”ものが…

国道7号は江戸時代、新潟市と秋田市を結ぶ「羽州浜(うしゅうはま)街道」と、秋田市と青森市を結ぶ「羽州街道」の2つからなり、日本の重要な縦貫道路として商人の行き来や参勤交代などで使われました。その海沿いの道には、今も旧道が多く残っています。

到着したのは、新潟県に入ってすぐの場所にある「府屋(ふや)第二トンネル」。脇にある旧道を辿ると、2つ並ぶ隧道が出現!「府屋第二トンネル」のすぐ横にあるのは「間の内隧道」、さらにその隣にあるのは、鉄道の旧線跡です。

「間の内隧道」は、1963年に竣工。道幅が狭い上に交通量が増え続けたため、1978年に現在の「府屋第二トンネル」が開通し、わずか15年でその役割を終えました。通り抜けることはできませんが、隣の旧線跡を抜けると、「間の内隧道」の反対側の坑門が見られます。

(道マニア・片山俊宏さん)
「隧道の名前が書かれた表札みたいなのがある。それは、道マニアにとってたまらない」

その小さな表札のようなものには「一級国道7号線」と書かれており、1965年の道路法改正以前の貴重な銘板であることがうかがえます。

さらに旧道を進むと、30mと短い「岬隧道」、その先には全長300mの「大崎山隧道」と3つの隧道が連なります。