アメリカのトランプ大統領が主張するパレスチナ自治区ガザの住民を移住させる案について、エジプトの外相が反対する考えをアメリカ側に伝えました。

エジプトのアブデルアティ外相は10日、訪問先のアメリカでルビオ国務長官と会談しました。

ロイター通信によりますと、アブデルアティ外相はトランプ大統領が主張するガザ地区の住民をエジプトやヨルダンなどに移住させる案について「住民は反対している」として、受け入れられないとの考えを伝えました。

その上で、住民たちがガザに残り、復興が進められることが重要だとの考えを強調したということです。

一方、アメリカ国務省の発表では、移住案についてのやりとりは触れられておらず、地域の平和や安定に向けた両国の協力の重要性が確認されたとしています。