イスラム組織ハマスは、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意にイスラエルが繰り返し違反しているなどとして、予定されていた人質の解放を延期すると発表しました。イスラエル側は「あらゆるシナリオに備える」としていて、戦闘再開への懸念が高まっています。
ハマスは10日、声明を出し、15日に予定されていたイスラエル人の人質の解放を延期すると発表しました。
ハマスは延期の理由について、停戦が発効してから3週間にわたってイスラエル側が「合意条件を守らなかった」からだと指摘しています。
具体的には、ガザ住民の北部への帰還が遅れていることや、イスラエル軍による砲撃や銃撃が続いていること、また人道支援物資の搬入が妨げられていることを理由に挙げています。
これをうけてイスラエルのカッツ国防相は声明を出し、ハマスの決定は「完全な合意違反だ」と非難したうえで、軍に対して「ガザで起こり得るあらゆるシナリオに最高レベルの警戒態勢で備えるよう指示した」と明かしました。
イスラエルのネタニヤフ首相は停戦発効前、ハマスが合意に違反すれば戦闘を再開するとの考えを示していて、合意が破たんする懸念が高まっています。
一方、アメリカのトランプ大統領は「ガザの住民を移住させて再開発する」との構想をめぐり、「住民がガザに戻る権利はあるか?」と問われ、「ない」と答えました。
FOXテレビのインタビューで答えたもので、ガザ住民の受け入れ施設について「我々は恒久的な場所を作る」との考えを示しました。
その上で、トランプ氏は住民の受け入れについて、「ヨルダンとエジプトと取り引きができると思う」と述べました。
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