2023年9月に発生した記録的な大雨で、川がはん濫した原因のひとつとみられる管理者不明の橋いわゆる「勝手橋」の撤去が始まりました。

福島県いわき市では、23年9月の記録的大雨で、およそ1700棟が浸水被害を受けました。管理者不明の橋いわゆる勝手橋などの橋に草木やごみなどが引っかかり、水の流れを妨げたことが、川が氾濫した一因と指摘されています。

水津邦治アナウンサー「水害から1年5か月、管理者の分からないいわゆる勝手橋の撤去作業が始まりました」

10日は、内郷第二中学校近くの管理者不明の橋で撤去工事が始まり、橋を吊り上げるためのワイヤーを通す穴をあける作業が行われました。いわき市の宮川で、対象となる勝手橋は10か所あり、県では、そのうち4か所で地域住民の理解が得られたことから、簡易代執行で撤去工事を行います。

橋の近くの住民「おととしの水害の時にはかなりがれきが引っかかったのでありがたいと思う」

県いわき建設事務所・小川航司さん「令和5年の水害を少しでも軽減させるという意味で、皆様にお話を伺ったところ、今回撤去に着手することについては皆様のご理解を得られたということで進めています」

残る6つの「勝手橋」は、生活道路にもなっていることから、県では、今後、住民の理解を得ながら河川の改修工事に合わせてどうするか検討することにしています。4つの橋や橋脚の撤去が完了するのは、今年5月末になる予定です。